世界規模でグローバル化が進む昨今、不動産保有に対する考えも大きく国境を越えてボーダーレスに変化しています。こうした背景と経済環境を理解したうえで、香港の不動産投資にはどのような意義やメリットがあるのか、改めて検証してみました。
長年英国領として統治され、その土壌で培われた伝統と文化を基に形成された香港には、“新たな中国本土の中のユニークな自由経済都市香港”ならではの見逃せない魅力が生き生きと息づいています。
こうしたなかで私どもは香港不動産の魅力は
- 整備された簡潔明瞭な不動産保有形態と法制度
- 低い税率(所得税、営利税ともに最高17.5%)
- “世界で最も規制のない自由な経済都市”として連続11回トップに選ばれた実績
- 10%前後の成長率を持続する大経済圏中国と隣接するとともに、東南アジアの中心的な拠点という大きな立地上の有利性
- 香港独自の堅実な成長率と国際都市としての優れたインフラ
など以上があげられます。
不動産投資と購入のステップ
註:市民権取得制度の下での投資については後記を参照。
A: 投資不動産
A:1)投資不動産の選択基準
- 新築あるいは築年数が数年くらいまでのもの。
- 優良企業テナントが借りやすい立地、生活インフラ条件(交通、買い物)が整っているもの。
- ビル管理体制がしっかりしているもの。
A: 2) 物件購入及び保有形態
保有形態
直接保有(個人名義)あるいは現地法人からの間接保有が一般的
購入手続きと期間
物件選択から2ヶ月以内で完了。
すべてのプロセスは法律事務所の管轄となります。
B: 不動産購入手続きと付随するコスト
B: 1) 仮契約
| 関連書類 |
支払額 |
備考 |
| 仮契約書 |
取引額の3%~5% |
仲介業者が仮契約書を作成
(弁護士による点検が重要) |
B: 2) 本契約
| 関連書類 |
支払額 |
備考 |
| 本契約書 |
取引額の10%までを払う |
弁護士作成の本契約書 |
B: 3) 契約完了と引渡し
| 関連書類 |
支払額 |
備考 |
| 権利書/譲渡書 |
残額90%全額支払い |
弁護士が書類一式作成 |
B: 4) 購入経費(購入物件額HK$7.8百万ドル= US$100,000)
印紙代 = 価格により0.75%~3.75%の巾で変動(HK$7.8百万ドルの場合3.75%が該当する。)
登記代=HK$150
ローン設定料=数千ドルから(銀行により差がある)
弁護士料=HK$15,000~HK$20,000
仲介手数料=取引額の1%
C: 物件の管理と運営
購入後のテナント募集、賃料回収、物件のメンテナンスなど、一括サービスを委託する場合のコストは通常粗賃料の5%~10%となります。
D: ローン
銀行ローンは一般住宅の場合70%(それ以外の場合は50%~60%)が上限です。但し建物の築年数、借主側の年齢や収入など複数のファクターを総合的に吟味するため多少の+-が出ます。(別枠で政府の住宅ローンも実需住宅に限定して借りられます。)
E: 税金
不動産保有にかかる税金
a)不動産税 = 年間家賃収入の80%に対し約16%
b)レーツ(占有税)= テナント(居住者)負担。ベースは年間査定賃料の5%。
c) レント(土地リース代)= オーナー負担でベースは年間査定賃料の3%
(キャピタルゲイン税は無し)
投資による香港市民権取得に関するルール概略
香港では一定の投資額を香港に投資することにより、市民権が取得できる制度があります。
有資格者:18歳以上であること。移民権申請時においてその直前の2年間を通して自己資産がHK$6.5百万以上あることが証明可能であること。市民権申請は、実際の投資行為を行う前と行った後の6ヶ月以内において申請可能。
投資可能対象案件:不動産、またはその他の金融商品(香港株式市場に上場している企業の株など)。
資格維持:最初の投資総額が$6.5百万以上であること。また申請者が常に100%その資産の保有者であること。
投資資産額の変動:最低投資額$6.5百万の資産価値が途中で低くなったりあるいは100%損失した場合にも補填義務は発生しない。一方家賃収入などの剰余金などを除いては、投資資産増額分についてはそれを自由に取り出したり、使ったりできない。
入国、滞在、延長:申請希望者は最初に3ヶ月間の訪問査証を取得、その後投資計画の詳細および能力を入国管理局のディレクターに対し証明します。認可されれば更に3ヶ月間の滞在延長ができます。投資行為が完了した時点で2年間の延長、その後更に2年間の延長が認められる。入国後は被雇用者として働くこと、自己の会社を経営することなど自由である。 |